10月20日(火)、松山市総合コミュニティーセンターにて、(社)松山青年会議所10月例会が開催された。本日の例会行事は、未来人共育室、青少年共動委員会による、「すべては次代を担う青少年のために」~他人ごとではない!私たちが創る薬物汚染のないまちへ~のテーマで進められた。
昨今、薬物所持、薬物中毒、薬物依存などが、メディア等で報道されるようになり、薬物に対する関心が高まってきている。若者たちが知らぬ知らぬ間に汚染されていく実態。薬物に対する正しい知識を持っている人はいったいどれくらいいるのでしょうか?正しい知識のないまま薬物汚染が拡大している。そこで、西村委員長率いる青少年共動委員会は、愛媛大学教育学部の准教授であられる、白松 賢先生をお招きして私たちに講演会を開いてくれた。
白松先生はまず、薬物の基礎知識、そして愛媛県における薬物汚染の実態についてお話して下さった。薬物の基礎知識では、摂取することによって気分が変化し、依存をもたらす物質のことを薬物(ドラッグ)と言う。中でも、覚せい剤やシンナーなどの違法薬物だけでなく、アルコール、たばこ(ニコチン)のように嗜好品に位 置づけられているものや、せきどめ薬などの市販薬、睡眠薬・抗不安薬のような処方薬も含まれるそうである。アルコールやたばこも薬物に含まれるということで、それらを始めたきっかけなど、白松先生が長年に渡り調査したアンケート結果を元に話して下さった。
アンケートによると、お酒やたばこを始めたきっかけの8割は、親や親族によるものだそうである。後の2割は友人に勧められるという結果である。この結果を見て、私は思わず息をのんだ。親が普段の生活で見せている姿勢(背中)は、これほどまでに子に影響するのかと・・・。
白松先生は、「学校が第一ではなく、生徒指導の基盤は家庭教育である」と仰った。そして結びに、私たち松山青年会議所のメンバーたちへ、このようなメッセージを残していただいた。「次代を担う青少年たちに凛とした背中を見せる為に、温かく見本となる大人、社会への期待を持たせる大人となっていただきたい」と・・・。
本日は未来人共育室、青少年共動委員会の皆様による、「すべては次代を担う青少年のために」~他人ごとではない!私たちが創る薬物汚染のないまちへ~の例会行事、誠にありがとうございました。私自身、親となった身であるが故、本日の例会では心の奥まで感じさせられました。今後は、社会に貢献する大人が格好いいという、凛とした背中を次代を担う青少年たちに見せれるように、更に修練・奉仕の心を身につけていきたいと思います。ありがとうございました。
てるひこ