TERUHIKO BLOGてるひこブログ

その他の会

松山商工会議所建設業部会

2010-12-14 06:12

 『情熱の講話』

 12月13日(月)、松山商工会館にて、松山商工会議所建設業部会総会が開催された。有光部会長の進行により、総会は滞りなく執り行うことができたのであった。その後、講師のネクストスタンダード(齊藤 正明氏)による、「マグロ船に学ぶ意思決定と目標設定」の講話が行われた・・・。
 マグロ船と聞いて、あまりいいイメージではなかったと、齊藤先生は私たちに冒頭で語った・・・。しかしながら、自分が思い描いていたマグロ船のイメージとはまったく違い、実際に乗ってみるとそこは雰囲気のいい職場だったと齊藤先生は仰った・・・。この後、齊藤先生からマグロ船で学んだ人生哲学が赤裸々に語られたのであった・・・。
 マグロ船は、なぜ雰囲気がよい職場だったのか・・・???そこには3つの秘密が隠されていた。まず一つ目は、『ひとり2mの空間』で、『40日以上』もの間暮らすことになる職場の中で、船員たち一人ひとりが、自分の溜まったストレスを発散することに長けていることである。そして二つ目は、『電器屋』も『病院』もないから、自分の身は自分で守るという危険予知能力が備わってくることであった。しかし、いざ病気になってしまったとしても、そこには賞味期限切れのバファリンしか置いてなかったと齊藤先生は言う・・・。最後の三つ目は、マグロ船では、皆と協力したほうが倍に儲けられるという考えがある故、手と手を取り合い仲良くすることが自然に身に付き、雰囲気のいい職場が形成されたのである。
 さらに齊藤先生は、マグロ船での教育の仕方について話が展開する・・・。船長が船員たちの見ているポイント(部下への指導)として、一般サラリーマンの世界ではあまり見られない指導をしている。それは、船長の口から「監視してあら探しするだけじゃなく、いいところを見るようにしとるかのぉ」と、常に船員たちに指導しているという。このいいところというのが、「昨日はできなかったけど、今日はできるようになったな!」である。ただでさえ、ストレスが溜まりやすい職場ということなので、船長自らがいい職場を形成させることに余念がない。また、船員の叱り方にも船長の考え方があるという。それは、叱られて「嬉しい!」と感じる叱り方である。凡ミスのせいで怪我をしてしまった時のこと、一般社会でも見られる「バカ、アホ、何をしよるんぞ!たるんどる!」と、上司から一方的に罵声を浴びせてしまうことが多々ある。しかしマグロ船内では、「その怪我のせいでお前が欠けてしまったら・・・、お前がいなければいかんだろうが・・・」と言葉をかけるそうである。その人にとっての存在価値・・・。こんな叱られ方を上司からされると、部下の今後の意欲が違うだろうな・・・。マグロ船に学ぶ、職場の雰囲気づくりの大切さを齊藤先生から学んだ・・・。
 本日は松山商工会議所建設業部会総会に出席させていただきまして、誠にありがとうございました。そして本日は、齊藤先生のご講話を聴かせていただいて、私自身、多くの気づきと得られをいただくことができました。船長ら見た船員の存在意義であったり、船員から見た船長の憧れであったり、船長に近づける努力であったりと、マグロ船という職場から多くのヒントを得ました。今後とも、働いている若手の見本になれるように、毎日の出来事をスポンジのように吸収し経験し、日々邁進して行きたいと思います。本日の有意義なご講話をしていただきました齊藤先生、心から感謝を申し上げます。今後益々の松山商工会議所建設業部会のご発展と・ご繁栄を願っております。本日は誠にありがとうございました。