TERUHIKO BLOGてるひこブログ

門屋組

公益財団法人三浦教育振興財団 30周年記念誌~門屋 齊 編~

2021-02-13 06:02


『30周年記念誌「夢」』

公益財団法人三浦教育振興財団が30周年の節目を迎え、30周年記念誌が発刊された。30周年、誠におめでとうございます。評議員の父、理事の私共々、30周年記念誌へ寄稿させていただき、これまでの歴史や奨学生たちに向けたことばを述べさせていただいた。今回は齊会長の歩んだ歴史と大きな出会いを「てるひこブログ」に掲載したいと思う・・・。

 


『三浦 保 氏との出会い』

三浦保氏との出会いは、今から68年前、井関農機の井関昌孝さんとご一緒していた時のことです。それから毎日のように、その日の出来事や未来の話に花を咲かせていきました。衣山に新築されたご自宅の裏庭に陶芸の窯を構えられていましたので、毎週日曜日にお邪魔させていただき、茶碗づくりを楽しんでいました。その後、三浦製作所を堀江に建設され、隣地に窯も設けられました。茶碗づくりの仲間も増え、「泥酔会」と名付けて皆で集うようになりました。

白石知事との出会いがきっかけとなり、仲間5人で「浴衣会」をつくりました。毎月「クラブ菊」で、ママさんの手料理を堪能し、その支払いの割り振りはあみだくじで決めるというのが恒例となっていました。ある時、白石知事が「外国に行こう」と提案をされ、最終的には三浦氏と共に13回も同行させていただきました。また、三浦氏は能楽も嗜まれており、観世会の主宰者である藤井先生から毎月指導を仰がれていました。私も3回ほどご指導を賜りましたが、右足の半月板が悪く正座ができなかったため断念せざるを得ませんでした。

平成8年3月にはニューヨークで個展を開かれ、私は17名のツアーを組んで式典に出席しました。テープカットの瞬間は今でもしっかりと目に焼き付いています。晩年、三浦氏はミウラート・ヴィレッジを建設するにあたり、設計者との仲立ちをすることになり、東京に何度もご一緒しました。平成8年8月2日に地鎮祭を執り行いましたが、平成8年9月9日にご逝去されました。完成を見ずしてこの世を去られたかと思うと遺憾に絶えません。

3年先輩である三浦氏は全てにおいて私の師でありました。三浦氏との経験は私に多大なる刺激を与えてくれました。これからも三浦氏のことを、生涯尊敬し続けていくことを肝に銘じていく次第であります。

三浦教育振興財団の設立30周年を心よりお慶び申し上げます。