TERUHIKO BLOGてるひこブログ

門屋組

不況克服の心得十ヵ条

2009-09-08 15:09

 100年に一度の大不況が2009年に訪れた。しかし、この100年の間、日本の中小企業は上がったり下がったりの荒波を、幾度となく耐え抜き、乗り越えてきた。時代によって経済状況が変わっていく中、荒波を乗り越えてきた中小企業のトップ(経営者)には、経営者たるもの、絶対に忘れてはならないことを貫いてきた。その貫いてきた姿勢を、社員たちが見て聞いて感じとりながら、一つの経営理念の下、全社が一丸となって前進している。そして、常に感謝の気持ちを忘れない。
 私自身、迷ったり、テンションが下がったりした時には、「松下幸之助の不況克服の心得十ヵ条」を読むようにしている。そして「基本が大事(挨拶、時間、やる気、清掃など)だ!」と常に言い続けていた松下幸之助氏のパワーをいただくのである。これからも、門屋組が100年間貫いてきた伝統・信念・志を忘れることなく、常に学ぶ姿勢を持つということを念頭に置いて、100年に一度の大不況に立ち向かっていきたいと思います。
 

てるひこ

▼第一条 「不況もまたよし」と考える
不況に直面して、ただ困った困ったと右往左往していないか。
不況こそ改善、発展へのチャンスであると考える前向きの発想から、新たな道もひらけてくる。

▼第二条 原点に返って、志を堅持する
ともすれば厳しさに流されて判断を誤りやすい不況時にこそ、改めて原点に返り、基本の方針に照らして進むべき道を見定めよう。
そこから正しい判断も生まれ、断固といた不況克服の勇気と力が湧いてくる。

▼第三条 再点検して、自らの力を正しくつかむ
ふだんより冷静で念入りな自己評価を行い、自分の実力、会社の経営力を正しくつかみたい。 誤った評価が破綻を招くのである。

▼第四条 不撤退の覚悟で取り組む
なんとしてもこの困難を突破するのだという強い執念と勇気が、思いがけない大きな力を生み出す。 不況を発展に変える原動力は烈々たる気迫である。

▼第五条 旧来の習慣、慣行、常識を打ち破る
非常時ともいえる不況期は、過去の経験則だけでものを考え行動してもうまくは いかない。
これまでの当然のこととしてきた慣習や商売の仕方を、徹底的に見直したい。

▼第六条 時には一服して待つ
あせってはならない。
無理や無茶をすれば、深みにはまるばかりである。
無理をせず、力を養おうと考えて、ちょっと一服しよう。
そう腹を据えれば、痛手も少なくなる。
終わらない不況はないのである。

▼第七条 人材育成に力を注ぐ
「苦労は買ってでもせよ」というが、
不況とはその貴重な苦労が買わずとも目の前に あるときである。
好況のときには出来ない人材育成の絶好の機会としたい。

▼第八条 「責任は我にあり」の自覚を
業績低下を不況のせいにしてはいないか。
どんな場合でも、やり方いかんで発展の道はある。
うまくいかないのは、自らのやり方に当を得ないところがあるからである。

▼第九条 打てば響く組織づくりを進める
外部環境の変化に対する敏感な対応は、
よい情報も悪い情報も社員からどんどん上がってくる、
お互いの意思が縦横に通いあう風通しのよい組織であってこそ可能となる。

▼第十条 日頃からなすべきをなしておく
不況時は特に、品質、価格、サービスが吟味される。
その吟味に耐えられるように、日ごろからなすべきことをなしていくことが必要である。