第49回愛媛マラソン大会まであと6日となったある日・・・。足の怪我のことも考え、1時間くらいのランで流す程度の練習を繰り返していた。するとその晩に、両足のアキレス腱にズキッと痛みを感じたのである。歩く時の最後の一掻きの時にズキッ・・・。階段の昇り降りをする時にズキッと、ズキッとアキレス腱に響くごとにテンションが落ちているのがわかる・・・。「これはやばい」と、色々私は考えた・・・。そして、ある一つの伝説が頭の中を過った・・・。それは、道後温泉に古くから伝えられている白鷺(しらさぎ)伝説だった・・・。
道後小学校、道後中学校と、現在も道後に住んでいることから、道後温泉・白鷺伝説は、小学校時代から記憶に新しい・・・。白鷺伝説とは、昔々のこと、足を痛めた白鷺が毎日毎日舞い下りて、岩の間から流れ出る湯に浸していると、やがて傷は癒えて、飛び立って行くのを村人が見て手を浸すと温かい温泉であったとさ・・・これが道後温泉の発見とされている。この伝説は、道後小学校・道後中学校の校歌にも謳われているほどである。この伝説を思い出した私は、さっそく道後温泉からくり時計横にある足湯に訪れたのであった・・・。
今まで道後に住んでいたにもかかわらず、初めてかもしれない足湯・・・。靴を脱いで靴下を脱ぎ、スーツを膝までまくって湯の中に痛めた両足を浸けてみた・・・。すると、これがなかなかいいもんで、湯のぬるぬる感と程良い温度が、アキレス腱にじんわりと浸みこむのである。こうして、20分間足湯を満喫したのであった・・・。
改めて、私たちの住んでいるまちまつやまの素晴らしさに気づかされた一日だった。傷ついたブタはただのブタ・・・。第49回愛媛マラソン大会まであと4日であるが、ただのブタにならないように、万全の状態で愛媛マラソンに臨みたいと思います。道後温泉・白鷺伝説に感謝します。我がまちまつやま・・・。まつやまには、まだまだ私たちの知らない伝説が多く眠っている・・・。
「放生園」と呼ばれるこの足湯で、傷ついたアキレス腱を癒すのであった・・・。その横に掲げてあった看板には、「明治24年から昭和29年まで道後温泉で使用されていた湯釜から流れるこのお湯には、その昔一羽の白鷺が足を癒したという伝説があります。足は第二の心臓と言われており、「足湯」には血行を良くし、疲れを癒すなど健康増進の効果があります。ゆっくりと足を温泉につけて、俳句などひねってはいかがでしょうか」と、書かれていた。どう見ても、私の足湯に浸かっている姿は白鷺ではなく、ブタだと思う今日この頃・・・。