『小さい黄色い傘』

先日の事、雨の日にツインズの塾へ車で迎えに行った。二人揃って小さい黄色い傘を持って助手席に次女が座り、後部座席に三女が座り、塾から自宅まで車で3分くらいの距離を帰った。次の日、昨日と同じく不安定な空模様。朝一、会社に出社するのにMy傘を持とうか持たまいかを悩んだ末、持たない方を選択した私・・・。

自宅から車で15分で会社から少し離れた駐車場に到着した。すると、見計らったようにザザーと雨が降ってきた。「チキショー！」と、朝一の選択肢をミスった自身に腹を立てながら後部座席を見渡すと、一本の黄色い傘が置かれていた。昨日、三女が私の車に忘れた黄色い傘だ。背に腹は代えられない私は、これは有難いと思いながら三女の小さな黄色い傘を差して、駐車場から会社までの徒歩1分間の雨を凌いだのである。途中、三人ほど人とすれ違ったが小さな黄色い傘で顔をガードしながら、スーツを身に纏ったゴツいゴリラは、何事も無いすました表情でガニ股で歩いていったのであった。

P.S.：星奈よ、忘れていた小さな黄色い傘、助かったぜ。