TERUHIKO BLOGてるひこブログ

門屋組

定礎式

2009-05-28 02:05

 5月27日(水)、伊予銀行本店南別館の現場にて、定礎式が執り行われた。定礎式とは、鉄骨や鉄筋コンクリート造りの建築において、本来は建設初期の段階に行われるものだが、主体工事か終り、仕上げ工事に着手する直前に行い、それまでの工事に対する感謝と、その後の安泰を祈願してハメ込む儀式となっている。定礎石は通常南東の角に置かれる。
 定礎石の奥には「定礎箱」と呼ばれる鉛や銅、ステンレス製の箱が埋め込まれている。定礎箱には住所や発注者、施工者などを記した定礎名板や氏神様のお札、建築図面、当日の新聞や通貨、社史などが入っていて、ちょっとしたタイムカプセル。普段取り出すことは出来ず、見ることが出来るのは建物を壊す時、壊れた時だけである。
 定礎式は、滞りなく執り行うことができました。誠におめでとうございます。門屋組定礎式設営班の段取りのおかげで素晴らしい定礎式を行うことができました。ありがとうございます。
 これまで安全に無事故・無災害で施工することができましたのも、施主である株式会社伊予銀行様、設計・監理の株式会社鳳建築設計事務所様、現場管理の井上課長と溝田君、そして門屋組協力会社の皆様のおかげであります。本当に感謝申し上げます。
 これから仕上げ工事に取り掛かりますが、今まで以上に安全に留意し、信頼・満足・感動していただく建物をご提供できますように、門屋組一同頑張っていきますので、よろしくお願い申し上げます。
     

てるひこ

P5270097.jpg 『定礎銘板鎮定の儀』

施主代表者が執り行う。定礎銘板には、銅または真鍮の板を用い、大きさは縦20cm、横30cm(A4版)、厚さは3mm程度のものとし、定礎の辞などを刻み込みます。

P5270098.jpg 『礎石(そせき)据付』

 施工者が執り行う。礎石は建物玄関付近の柱に据え付ける石で、通常は、花崗岩が用いられます。「定礎」の文字と年(あるいは年月日)を刻み込みます。

P5270102.jpg 『斎槌(いみつち)の儀』

 施工代表者が執り行う。この後、礎石の「水平・垂直検定の行い手」を設計代表者が執り行う。この時、水平器・垂直器は、白い半紙を巻き、水引か麻ひもで結んでおきます。

P5270107.jpg 『斎鰻(いみごて)の儀』

 施主代表者が執り行う。この時、斎鰻(いみごて)・斎槌は儀式用のものか、新しい実用品の柄のところに白紙を巻き、水引をかけたものを用います。モルタル入れ箱は、礎石を固定するモルタルを入れておくための檜製の箱で、中にモルタルを4分の1から5分の1程度入れておきます。

P5270110.jpg 『開幕の儀』

 施主代表者が執り行う。最後に礎石表面の紙を取り除く。

P5270113.jpg 『定礎の儀完了』

 定礎の儀が皆様のおかげで滞りなく執り行うことができました。誠におめでとうございます。