私には唯一嫌いなものがある。それはクモである。昔から苦手で、親からお仕置きをされる材料として、お灸とクモがよく使われていた。大分昔ほど嫌では無くなってきたのだが、やはりあまりいい気分はしない。最近暖かくなってきたせいか、家ではハエ取りグモがピョンピョン跳ね、外ではヒメグモが巣作りをし始めている。「あ~またあなた達に会う季節になったんやな~」と心の中が憂鬱になる。
昨日の自宅の出来事で、パソコン作業をしている最中、なんとも言えない違和感があった。辺りを見回すと、なんと手の平サイズのアシダカグモが床を走っていたのである。私が今まで生きてきて、これだけの大きなクモに出会ったのは初めてだった。「う~ん、この状況どうすれば・・・」と色々考えた挙句、私の近くにあったクイックルワイパーで外に逃がしてやろうと考えた。「えいっ」とクイックルワイパーでクモを誘導するものの、言うことを聞いてくれない。そこでちょっと強引にクイックルワイパーを動かした瞬間、「ブチュッ!!!」と潰れてしまった。「よーい、やっちまったなー」と慌てて動かした時には時すでに遅し、御臨終となってしまっていた。大変申し訳ございませんでした。アシダカグモの亡骸は自宅の庭に埋葬した。謹んでご冥福をお祈りいたします。
これからは、私自身クモの逃がし方スキルをアップさせ、突然の飛込み訪問に動揺することなく対応できる人物になろうと決心した。今回アシダカグモさん本当にごめんなさい。今後、まだ私の逃がし方スキルが上がるまでは突然出てこないでください。よろしくお願いします。
てるひこ