『委員長挨拶』

　5月11日（水）、松山商工会館4階第2会議室にて、松山商工会議所（国際委員会）が開催された。高須賀事務局が司会を進行していく中、開催に先立ち、国際委員会宮嶋委員長より開催ご挨拶が行われた。宮嶋委員長は、「この国際委員会を通じて、関係機関と連携を組み、国際ビジネスに関して必要な情報の提供等を行い、地域の国際化の進展を図るとともに、地域企業の国際ビジネスがより円滑に行われるよう、今後の活動・運営にご協力いただきたい！」と、私たちに強く伝えられた。その後、三浦工業株式会社　前常務取締役の浅野　勉氏による、「国際人材に求められるもの」～海外ビジネスの経験から～のテーマの下、講話が行われたのであった・・・。
　浅野先生は、1981年から海外事業部として、各国の海外ビジネスを行ってこられた・・・。その殆どは一人で開拓し、アメリカでは3名のチームを組んで海外ビジネスを展開されたと言う・・・。しかし、海外ビジネスを展開していく上で一つの壁にぶち当たった・・・。それは言語の問題である。そこで、32歳から語学を学びだし、とにかく死ぬ気で勉強に励まれた。こうして、外国の方々とのコミュニケーションを図ることに成功したのであった・・・。
　海外事業を展開していく上で、下調べを行っていない会社のほとんどが失敗をしている・・・。言葉の問題からはじまり、現地の歴史、礼儀、作法、習慣など、これらのすべてを理解していないと、海外ビジネスは展開することができない・・・。言語を話せないが故、通訳を立てたとしても、その通訳自身が売り出す製品を理解し、説得力ある営業が展開できていないと、まったくもってビジネスは成立しない・・・。通訳を雇うのであれば、1ヵ月間は自社で教育期間を与え、専門用語などを教えていかなければならない。こうしたすべての下準備がなければ、海外事業の展開に成功はありえない。こうして、浅野先生による「国際人材に求められるもの」～海外ビジネスの経験から～の講話は幕を閉じたのであった・・・。
　本日は松山商工会議所（国際委員会）に参加させていただきまして、誠にありがとうございました。国際委員会の皆様と共に、大変有意義な時間を過ごすことができました。心より感謝を申し上げます。そして、海外ビジネスにおける、貴重な経験談をご講話をしていただきました浅野先生、本日の貴重な機会とご縁を心から感謝致します。私自身、国際委員会の一員として、グローバルな考え方のできる地域企業を目指して、日々精進していきたいと思います。本日は誠にありがとうございました。